僕のお茶を淹れる技術は、まだまだ道半ばという状態なのに、パリの皆さまのビックリ具合は、
異常です。いったいどこのどいつが、どんなお茶を日本茶として紹介していたのでしょうか?
パリの人たちが、今まで飲んだ日本茶のせいで「日本茶はたいしたことない」と感じていたのかと
想うと、とても悲しいです。悲しいというよりも憤りすら覚えます。
パリ滞在中、数え切れないほど、抹茶を点て、煎茶を淹れてきました。そして、つたないフランス
語を交えながら、日本茶の魅力を僕なりに全力で語ってきました。
日本人だろうが、フランス人だろうが、うまいものは万国共通に違いありません。
「お茶は、嗜好品だから、口に合う合わないがある」といわれればそれまでですが、
今回の旅のあいだに、ほんのちょっとでも日本茶がうまい!と感じてもらえたならば、
うれしい限りです。