今週は、あっきーの『夜のおシゴト♪パート2』ということで、お伝えしたいと思います。
あっきーの夜のおシゴトは多岐にわたっており、当然、事務所や畑だけではありません。夜な夜なおシゴト♪に出かけてゆくその先の一つに、アヤシイ香りがぷんぷんする行き先があります。
そのアヤシイ香りの先とは、「肥料倉庫」です。
百姓王国では、自分たちの肥料倉庫を持っているので、自社ブレンドの配合肥料を作り、施肥(せひ)しています。
ご存知の方には小うるさい話になるかと思いますが、一般的な肥料成分として、チッソ、リン酸、カリの3要素があります。チッソは葉や茎に作用し、リン酸は花や実に作用し、カリは根に作用すると言われています。
茶作りにおいては、葉を成長させることに主眼をおいた肥料を用いるため、チッソ成分を多く含んだなたね油の絞りカスなどが一般的に使われています。
通常、お茶栽培では、一年間に6回肥料をまきます。今の時期に施肥される肥料は、元肥(もとごえ)と呼ばれているものにあたり、「お茶を育てる上での基礎となる土を作る」ための肥料です。
僕たちがこの時期に使用している肥料は、なたね油の絞りカスと魚カス、肉カスなどを中心にブレンドしたものを使用しています。市販品の配合肥料もありますが、自分たちでブレンドしたほうが、イメージどおりの肥料が作ることができ、しかも安いので、自社ブレンド肥料を選択しています。
この時期の肥料の具合で、お茶の味や香りのベースが作られます。新茶の時期直前に「味を良くしたい」と思ってもどうにもならないので、この時期によい肥料を施肥することは、かなり地味な作業ですが、ケッコウ重要な作業なのです。
自社ブレンドをすると、納得のいくブレンド肥料を作れますが、いかんせん昼間は肥料まきに追われてしまうので、ユンボでの肥料まぜまぜ作業が夜しか出来ないのが難点です。
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