見学会など

第二回小さなお茶会報告in東京(2007年1月20日)

充実の内容!
第二回 小さなお茶会in東京 ご報告
2007年1月20日(土) ここから屋(三軒茶屋)

第二回の小さなお茶会in東京には、お茶に詳しい方が集まってくださいました!

皆さまのお茶へのアツい情熱のおかげで、僕のもちうる知識をふりしぼってお話しました!

~ 目次 ~


1.おぶぶのお茶ついて
2.お湯の温度で変わるお茶の味
(テアニンとカテキンの関係)
3.京都のしにせ和菓子登場「茶の花」ほか
4.おぶぶのお茶飲みくらべ
5.中国茶器で玄米茶を淹れてみよう!
6.かぶせ煎茶の入れ方実践
7.参加者の皆さまのご感想

8.次回のご案内

1. おぶぶのおちゃについて

今回のお茶会には、5名の方がご参加くださいました。

おぶぶの経緯やおぶぶのお茶の特徴である、和束茶(わづかちゃ:100%ピュアな京都和束産の宇治茶)であること、荒茶(あらちゃ)であることなどをお話しました。

今回お集まりいただいた皆さまは、中国茶器メーカーの方や、日本茶カフェに勤務される方だったので、冒頭より、返事に窮するようなスルドイ質問やアツい議論があり、ぼくもはじめからエンジン全開でいかせていただきました!

2. お湯の温度で変わるお茶の味。 ~ テアニンとカテキンの関係

おぶぶで最も人気のかぶせ煎茶。このお茶は、お湯の温度を変えることで、その味わいが大きく変わることが特徴のひとつです。

今回は、この味わいが変わるという話を科学的な裏づけと、「味わう」という実感で、体験していただきました!

お茶の味わいを決める成分は、大きく分けて2つあります。

ひとつは、カテキン。

カテキンは、最近CMなどでもよく目にする成分ですが、生活習慣病予防やデトックス効果があるといわれている成分で、お茶の渋みの成分です。

もうひとつは、テアニン。

テアニンは、まだそれほどメジャーではありませんが、今後ブレイクが予測される成分で、脳をリラックスさせ、アルファ波状態に誘導する作用があるといわれております。テアニンは、昆布のうまみ成分である、グルタミン酸と同じアミノ酸の一種なので、その味わいは、上品な甘みとうまみを持っています。

この2つの成分が、お茶の味わいの決め手となります。そして、それぞれが抽出される温度がちがっているために、お湯の温度を微妙に変化させることで、味わいを変化させることができるのです。

右のグラフは、今回のお茶会でもちいた資料です。このグラフは、カテキンとテアニンの抽出度合いが、温度によってどのように変化するか、示してあります。

テアニンは、カテキンに比べ、低い温度のお湯でも抽出がはじまります。それに対して、カテキンは、高いお湯の温度で一気に抽出されるのが分かります。

この両者の抽出される温度差の違いが、お茶の味わいを変化させているのです。

(※お湯の温度が高いときは、テアニン・カテキンの両者が多く抽出されていますが、カテキンの渋みのほうが、強く感じられるために、テアニンの甘みが消されてしまい、結果的に渋く感じます。)

3. 京都のしにせ和菓子登場! ~ 「茶の花」ほか


と!

こんなふうに書いていると、小さなお茶会が、「ちょっとおカタい会なのかな~」なんて思われそうですが、そんなことはありません!

アタマを使ったら、今度は、お口の番♪

京都のしにせ和菓子屋「美土里屋」さんの和菓子の登場です!

まず は、京都の茶畑見学会でも人気だった「茶の花」。
東京初登場です!

お茶の花の形をした純白のまんじゅうのなかには、抹茶あんんがたっぷり!
しかも栗まで、入ってる!

そして、「茶の花」が、のせられているのは、なんとナマのお茶の葉。

お茶好きにはたまらない逸品です。

皆さま、「茶の花」を食べ終わった後にのこった、お茶の葉を、お持ち帰りになられました~。
(東京では、ナマのお茶の葉ってなかなか手に入らないですものね~^v^)

そのほかにも、よもぎ大福、くるみもち、どら焼きとどんどん出てくる~
(食べきれないほど、たくさんありましたので、おみやげにお持ち帰りいただきました~。大盤振る舞い!)

4. おぶぶのお茶 飲みくらべ

和菓子をいただきながら、おぶぶのお茶を飲みくらべ。

おぶぶのお茶は、すべて荒茶(あらちゃ)なので、ほかのお茶屋さんでもなかなか飲むことができません。

また、茶畑で収穫したままのお茶なので、製茶したのちに、まったくブレンドしていないので、収穫期ごとのお茶を飲むことができるのです。

今回お試しいただいたのは、春に収穫したお茶(かぶせ茶・うま渋煎茶)、夏(太陽の煎茶(夏))、秋に収穫したお茶(お月見煎茶)。それぞれ之味わいのちがいにみなさま、収穫の時期のちがいで、味わいがこんなにちがうものかと、うっとり♪

5. 中国茶器で玄米茶を淹れてみよう!

そして、今回、中国茶器メーカー、チンシャンさんの方がご参加くださっていたので、持ってきてくださった中国茶器でお茶を淹れていただきました!

(※もともとの内容には、はいっていなかったのですが、変更いたしました!参加者の皆さまと一緒に作りあげるのが、おぶぶのお茶会です^v^)

淹れていただいたのは、中国茶ではなく、おぶぶの「ちょっとぜいたくな玄米茶」。

お持ちいただいた、茶器は、あわい青磁の急須と茶碗。

急須は、手にすっとなじむ、まんまる。茶碗は、ちょうど唇のあたる部分が、唇になじむような形になっていて、なんとも飲みごこちがいいのです~。

さすが、4000年ものむかしから、お茶が飲まれていた中国。どちらもシンプルなのに、洗練されています。

6. かぶせ煎茶の入れ方実践♪

そして、最後にかぶせ煎茶を参加者のみなさまに実際淹れいただきました。

お茶の淹れ方のポイントは、

・茶葉の量
・お湯の量
・お湯の温度
・抽出時間

この4つでほとんどが決まります。(あとは、「おいしくなれ~^v^」っていう、気持ちをこめてあげるとますますおいしくなります♪)

この4つのポイントを意識しながら、おいしいく入っているところをイメージして、淹れたらおいしく淹れることができました^o^

以上が、第二回小さなお茶会in東京のご報告です。当然、お茶会終了後には、会場のここから屋さんで打ち上げも行いました。ここから屋さんのおいしい料理をさかなにさらにコアなお話をさせていただきました~!






7. 参加者の皆さまのご感想

メールありがとうございます。

先日のお茶会は、お世話になりました。
楽しくお茶の知識を増やすことができました(笑)

早速、おぶぶのHPにお邪魔してみました。
お茶について初めての人にもわかりやすくなっていると思いました。

お茶を扱う仕事をしているにもかかわらず、まだまだ勉強不足です。
インストラクター目指して勉強しなくちゃ!です。
そしてめざせ売茶BARです!

また、機会があったら参加したいと思います。
今回は、ありがとうございました。

(N.Oさま(女性))

お茶会、お疲れ様でした。
今回は参加者の質が高くて楽しかったです。

ここから屋の料理も美味しかった!
また食べに行きたい。
食べに行くついでに、おぶぶのお茶会に参加してもいいかな!?

お茶会を開くとき、今回は何について話をするかメインのテーマを決めHPに載せるのは
どうですか?
例えば 「お茶の効能」 & 「お茶の入れ方体験」 とか

お茶会のシメをどうしたらいいか、いい案はまだ浮かびませんが
あまり知られていないようですがスターバックスコーヒーが、
セミナーを開いていると聞いたことがあります。
一回3000円なので、参考にしては如何でしょうか?
コーヒーの勉強にもなるし ?

http://www.starbucks.co.jp/


私が気に入ってるメルマガを紹介します。
小手先の技術ではなく、お客さんの為を思っている所が
松本さん達と共通するのではないかと思います。
長くなってしまいますが、興味があったら読んで見て下さい。

◆【ビジネス発想源】 http://www.quizzing.jp/hsg/

(埼玉県 Tさま(女性))

御連絡、おおきにです!そして、20日はめっちゃ楽しいお茶会をどうも
ありがとうございました!

昨日は、佐藤★茶さんからも早速、日本茶インストラクター二次試験対策と
して役立つサイトの情報や、彼女が試験前に取り組まれたことを、
惜しげもなく伝授していただき、感謝感謝です(うるうるうる・・・・・・
なんて皆さん優しいんや、おぶぶ関係者はあ・・・)。

お茶会、楽しかったですね!参加者の皆さん、それぞれにお茶に対する
深~い思い入れや関わりがあり、知識もあって、時間があっ!っちゅう
間に過ぎましたね。あの後予定があったために打ち上げに参加できず
残念でした。きっとあの後も盛り上がったことでしょう!

本当に、試験直前にプロの淹れるお茶を味わうことができ、またすぐ
近くで葉を色々見たり詳しい解説を聞けたりできて、とても有益な
午後となりました。最初におぶぶさんと知り合った頃のメールにも
書きましたが、やはりただの販売店ではなく、お茶の作り手としてしか
提供できない情報や苦労話、努力していることなど、実際にお茶を
飲む消費者に話せるというのは誇れることですよね!これからも、
どんどんファンが増えていくことを、そして関東でもう「深蒸し茶」の類
が飲まれなくなるくらい、おぶぶさん頑張ってください(笑)。

「ここから屋」さんも、こじんまりとした素敵なお店で、そもそも、無料だ
からと適当な出がらしのようなお茶を出す店が多い中、有料だけど
自分で選んだ、本当にいいと思える、お客さんに楽しんでもらいたいと
思えるお茶を提供するのって、結構勇気がいることではないかと思う
ので、その潔さに拍手です!本当に、時間があればお食事もいただき
たかったです。店主の久保田さん(でした?)にもよろしく!

ちなみに今日は、静岡の茶業組合主催の「喫茶楽塾」という催し物に
参加してきました。詳細は以下です。なかなか良かったですよ。お茶
を飲むことをいかに楽しむか、のお勉強でした。

http://www.siz-sba.or.jp/kencha/rakujuku/

こういうの、先日のお仲間の茶器業者の方と組んだりして主催しても
面白いかも知れませんね。

さて、私は佐藤★茶さんにいただいた刺激のお陰で、あと6日ですが、
やれることは全部やって二次試験に取り組もうと思っています。
今日ちょうど有楽町まで出かけたので、新橋の日本茶業組合まで
行って、在庫のある種類の茶葉を練習用に購入してきました
(特に大の苦手の内質用が買えたので助かりました)。依然自信は
ないんですが、まあやるだけはやってみますわ!これで落ちたら
しゃ~ないやろ!?(笑)

それでは、取り急ぎお返事まで。寒いけど身体気いつけてくださいね!

(東京都 茶飲みばばあ さま)

さて、先日の感想を少し。^^

何より驚いたのは、かぶせ煎茶の一煎目の甘み!
低温でじっくり丁寧にいれたその味わいは、「我慢強い者」だけが
愉しめる味わいかな、と感無量に堪能させて頂きました。
2~3煎いれた茶がらで作った「おひたし」も美味しかったです◎

おぶぶさんのお茶は荒茶だからこそ、数煎いれた後でもまだまだ
風味が続くし、お茶の個性がわかりやすくて、勉強になりました。

「日本一高い玄米茶」(!)も、本当においしくて、お米への
こだわりを伺っているうちに、「今度、誰かへの贈り物に使わせて
もらおうかな~」と思いました。出来れば、使用されているお米が
1合分とか・・・付いてきたら嬉しいんですけど。(笑)

また機会があれば参加させて下さい。^^
有難う御座いました。

とりいそぎ。

(Sさま)

8. 次回「小さなお茶会in東京」のご案内

今回は、前回の反省をふまえて、開始時間を1時間早めたのですが、
結局、時間が足りなくなってしまいました~
(3時間を超える長時間、皆さまお疲れさまでした!)

次回からは、毎回テーマを決めて、テーマごとにお話を進めていきたいと思います!

今回のお茶会にご参加くださいました皆さま、来てくださって本当にありがとうございました!!

次回は、3月21日(春分の日)13:30~を予定しております。

次回のテーマは、「カテキンについて。」

近年、緑茶に含まれるカテキンの研究が進んでいます。

カテキンには、脂肪燃焼作用や、デトックス作用などの効果があり、
生活習慣病予防にも効果があるといわれています。

また、花粉症をはじめとした、アレルギー症候群にも
効果があるといわれるメチル化カテキンなど、
カテキンの知られざる効果にせまってみたいと思います。

当日は、緑茶のなかでもっともメチル化カテキンを多くふくむ
「べにふうき」などを実際に飲んでいただいたりしながら、
お話を進めていきたいと思います!

当然、京都のしにせ和菓子をいただきながらの茶飲み話ですので、
堅苦しいことは一切ありません。

お気軽にご参加くださいね!

参加ご希望の方は、info@obubu.comまで、ご連絡下さい。

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