Q.茶筅(百本立て)の場合、外側の竹が、100本に分かれているのでしょうか?

A.百本立ての場合、百という数字は、通称です。
実際は、外側85本、内側85本くらいに分かれております。

Q.常穂、数穂、80本立、の違いは?

A.竹の割り数の違いで名称がついています。
常穂は、60本立、数穂は70本立、80本立と、竹の割り数の違いで名称がついています。

Q.海外製の茶筅との違いが分かりません。

A.海外製の茶筅と、国産の茶筅の違いは、3つあります。
一つ目は、原料のちがい。海外製の茶筅は、当然のことながら、海外の竹を使って作ってあります。茶筅は、竹の素材を生かした製品。海外の茶筅を日本で使う場合、気候の違いにより、割れたり、カビたりしやすいです。

二つ目は、製造方法のちがい。味削り(茶筅の穂先を薄く削っていく工程)を、国産の茶筅は、職人が一本ずつ、小刀でそぐように薄くしていきます。しかし、海外では、味削りをやすりで行います。やすりで削るほうが、簡単で早くできます。しかし、穂先の表面に細かい傷が残るため、穂先が折れやすくなります。

三つ目は、海外製の茶筅には、防腐剤、防カビ剤などが使用されていることがあります。日本では、冬に収穫した竹を一年以上乾燥させてから、茶筅を作るため、防腐剤・防カビ剤は、使用しません。海外の安価な製品の場合、そういった有害物質を使っているケースがあとを絶たないようです。